【2024年4月号】Editor's Room

2024.03.05   編集より

 

 国際的に知られた絵本作家・グラフィックデザイナー・イラストレーターであった杉田豊先生。色鮮やかなインクで描かれた、たくさんの絵本を作られました。

 原画を絵本の仕上がりサイズより小さく描き、印刷で拡大するという手法をとられていて、絵本の絵をよく見ると、紙のぽこぽこした風合いも味わいとなっているのがわかるでしょう。拡大してもなお揺らぐことのないその正確さには、絵の持つ根底の力が感じられます。紙の質感をだすための用紙選びから、画材・描き方の研究はもちろん、印刷・製版への知識と経験、精緻な構想。作品そしてご自身と常に真摯に向き合っていらっしゃる方でした。たくさんの動物を描かれましたが、中でもかばがお好きだったと聞いています。(ちょっと似ていらしたからかしら…なんて)

 まっ白な紙の上に、ぽとりと落とされるインク。広がり混ざり、偶然または計算しつくされた、新たな色になる。それを一心に見つめる澄んだ瞳が生み出した絵本の世界は、きっと、子どもたちの心の奥深くに彩りを与える一滴となるでしょう。

 ふっと心にこみあげるもの。感じる心で自分の歌を歌いましょう。みんなそれぞれの歌が重なり混ざりあい、色彩豊かに大合唱。天使もいっしょに歌っていますよね。(M.K)

 
 
 
 
 

▼ 現在も版を重ねながら発行されている絵本「ぼくもいってみよう」「ぼくのかお」「ぼくのあいつ」

 

 


▼ヨーロッパやアジアでも発行され親しまれています

 

 


▼1979年「ボローニャ国際児童年記念ポスターコンクール」最優秀賞を受賞。至光社の編集部には今もそのポスターが貼られています。

 

 

▼絵本作家としての作品づくりや筑波大学での教育活動など、何事にも真摯に向かわれていたお人柄がお写真からも感じられます

(絵本『ぼくの あいつ』より)
 


 

▼こどものせかい2024年4月号
 『みんな うたってる』をみる
 


▼ 作者のことば・プロフィール
  絵本づくりの仕事場より
 

 

▼ この絵本をもっとあじわう
  片柳弘史神父とよむ こどものせかい


 


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