【2023年9月号】Editor's Room

2023.08.07   編集より

 

 阪口さんとの絵本づくりは「みずたまりくん」からはじまり今回5冊目。どれも、子どものワクワクドキドキ、時に悩み迷う姿が、いきいきと描かれています。

 阪口さんには近所に子どもの友だちがいて、「さかぐちさーん」と呼ばれて階段の途中で立ち話。時に踊りながら、時に神妙に、その子が自分の思いを真剣に阪口さんに語る情景が見えるようで、私は話を聞くのが楽しくてたまりませんでした。今はその子も大きくなって、もう忘れてしまったかもしれないけれど、そのひと時は阪口さんの大切なたからものであり、作品を生み出す力となっているでしょう。

 個展に伺った時、絵本とはまたひと味ちがう、どこかノスタルジックで情感に満ちた絵を前にして「あのですね、あのですね」とはやる気持ちを抑えられないように、新作について話しはじめた阪口さん。飛び出してきた言葉は…透明人間? 目をきらきらさせて話すご様子から、また奇想天外おもしろい絵本になりそうで、楽しみにお待ちすることに。そして出来たのがこの絵本。絵の隅ずみまで、深い想いが感じられて、阪口さんの子ども心にずっとともり続けている灯に、私の胸もぬくぬくしました。(M.K)
 
 
 
 
 

▼ これまで「こどものせかい」で発行された絵本


左から「みずたまりくん」(2013年6月号)、「おーい いちごサンダル」(2017年7月号)、「うみと でんわが つながった」(2019年7月号)、「たんじょうびが たいへんだ」(2021年7月号)

 

 

 

▼ 校正をかさねながら原画のもつ雰囲気や色調を再現していきます

 

 

 

 


 

▼こどものせかい2023年9月号
 「ゾリックと おいら」をみる
 


▼ 作者のことば・プロフィール
  絵本づくりの仕事場より
 

 

▼ この絵本をもっとあじわう
  片柳弘史神父とよむ こどものせかい


 

 

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